「彼がいない24時間」
※大変厳しいギャグです。
読んで後悔します、絶対に絶対に絶対に。


「今日、棗君お休みだってー」
教室で一人の生徒がそう言うと、其の途端一気に全部の生徒がざわついた。勿論、ツインテールの少女も。何故、其処まで生徒達が驚くのかと云うと、少年の欠席が珍しいからだ。少女が転校してくる前は、時々欠席する事もあった。然し、少女が転校して来てからは、少年は滅多に欠席をしなくなったのだ。
其れは少女を除いては、殆どの生徒が感じている事。
「遅刻、とかやなくて?」
「ううん、風邪だって鳴海先生が言ってたー」
と野之子ちゃん。『そうなん?』と隣のフェロモン少年に問うと、少年もこくりと頷いた。如何やら、風邪で欠席と云うのは本当らしい。珍しい事もあるものだ。
少女がそんな事を考えていると、急に複数の男子生徒が少女の方に寄ってきた。あまり関わった事の無い男子生徒がずずいと寄ってきたもんだから、少女は吃驚して思わず後ろにたじろいでしまった。
「なあ佐倉。今日放課後一緒にセントラルタウンに行かないクマ?」
「…は?」
「俺らと一緒に"夜泣きブルース"を歌いながら歩きまくらないワン?」
「……は?」
「めっちゃお前と話したぁ〜い歩きたぁ〜いイエイイエイ!ウォーサンキュー!(ラップ)」
「あんたキャラ間違えとるよ」


そんな可笑しな取り組みを見て、発明少女と、野之子ちゃん、そしてフェロモン少年は何かコソコソと話し出した。フェロモン少年は乗り気ではなかったのだが。
「日向君がいないと直ぐこれよね」
「蜜柑ちゃん何気人気あるもんね。大分前に棗君が休んだ時もこんな感じだったし」
「…棗がいると、丸焦げにされること分かりきってるもんな………」
「…蜜柑も大変ね。あんな奴等に…あら、一人、流架ぴょんに似てるわね」
「っっやめてくれよ!」
「馬鹿ね。嘘よ、嘘」
フェロモン少年をからかい終え、偶々向けた先にあった野之子ちゃんの表情は何故か複雑だった。其れに気づいた発明少女は少し真剣な顔で『どうしたの』と訊ねてみた。
野之子ちゃんの潤んだ瞳に映し出されているのは、男子生徒達にしつこく迫られ、ぎゃーぎゃー喚きながらキレている蜜柑の姿。
何か、野之子ちゃんなりに複雑な思いと云うものがあるんだろうか、そう思ったのだが。
「蜜柑ちゃん、楽しそうだね」
「……そうね(あれの?どこが?)」
「私も蜜柑ちゃん楽しませたい!野之子がんばるぞ!」
「あんた最近それ口癖よね、野之子ちゃん」
其の会話が終了すると、直ぐにビーカーと黒ずんだ液体の入った瓶を手にした野之子ちゃん。其れを目にして、何か嫌な予感がすると感じたのは発明少女だけだっただろうか。



「愛〜してるぅぅうう,君の授業ノートを〜全て蜜柑愛日記にぃいい変えてしまっったのはぁああ俺なんだあああごめえええーーーん!!!!イエス!!あぁんぶれっさぁああむぅううう」
「変な歌うたうなボケ!!!!!;ってかあれあんたの仕業だったんか!!!!!!!!!」
「もう、いっそのこと単刀直入に言ってやるクマよ。"お前の指を舐めさせてくれ"」
「っっっキモいわ!!!!!!!!!;」
「馬鹿だなワン。こう云うのはちゃんと言わなきゃワン。
"お前の足の指の,指と指の間の隙間を舐めさせてくれ"」
「…もっとキモいわ!!!!!!!!!!!!;つか、語尾に付ける"クマ"とか訳わかんねーよ!!!!!!!」


今日はつっこみパーティーなのか、そう思う程に少女はつっこみをしていた。少女自身は疲れ果てていて、お怒り気味だ。然し、其れを影から見ていた少女に淡い恋心を抱いているフェロモン少年は、其れがいちゃついている様に見えて仕方が無かった。
そして、とうとう見ているのが限界に近づいたのか、少年は少女達の方向に足を一歩進めた。然し、そうしようとした刹那、勢い良く発明少女の機械に引き戻されてしまった。
「…っな!」
「面白いとこ邪魔しないでよ。あんたはこの中で休んでなさい」
「わっ、今井!何するんだよ…っやめ………!!!」
フェロモン少年の叫び等聞かず、発明少女は、鍵が無ければ出てこれないという『追放かまくら』に少年を簡単に押しこんでしまった。少年の叫びがその中で虚しくも響くが、発明少女は聞かないふりをし、其処から去っていった。可哀想なものを見る様に他の生徒達も少年を見ていたが、誰も少年を助ける事は出来なかった。皆、発明少女には勝てないのだ。
『出せよーーー!!!いーーーーまーーーーーいーーーーーーーーーー!!!!!』








「出来た!」
「あら、早かったわね」
出来た、そう言って野之子ちゃんが発明少女に見せたのは、ぶくぶくと瓶から溢れ来る紫色の液体。明らかに其れが子供が作っちゃいけない薬だって云うのは発明少女にだって分かったが、面白い展開を期待し、発明少女は微笑んだ。
「蜜柑ちゃん喜んでくれるかなー」
「とっても喜ぶと思うわ」
『思った以上にすごいわねーあの子死ななきゃいいけどぉー(心)』
「何か言った?」
「ううん、何でも無いわよ」
そして野之子ちゃんと、心読み君を抱えた発明少女は、ツインテールの少女の元へれっつらごー。
勿論、先程作った怪しげな薬を持って。
『みなさあ〜〜ん……席についてくださあ〜〜い……』
言い忘れましたが、現在副担任による授業中である。





「蜜柑ちゃんっ」
少し離れた距離から少女の名を呼ぶ野之子ちゃん、そして隣には発明少女と、其の少女に抱えられる心読み君。少し離れた距離から少女を呼ぶのは、あの男子生徒達に関わりたくないからであろう。ザ・ちゃっかりである。これ基本。
「のっ、野之子ちゃん!!」
救いが来た、そう思ったのだろう。男子生徒達に迫られていた少女は勢い良く声のした方に振り向いた。そりゃあもう下手したら放送禁止になるくらいの満面の笑みで。
然し、その時少女の目に、野之子ちゃんの隣の愛する親友が映し出され、少女の笑顔は放送ギリギリにまで達した。
途端、其の笑顔の侭、三人の元に走りこんだ少女。
おまけに男子生徒までがセットになって向かってきた。
其の瞬間、発明少女の眉がぐっと勢い良くブレーキをかけたのが分かった。
「ほおおたたああるううぅぅうううう!!!!!!!!」

ばっちーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ストライク。
巨大ハエ叩きの威力が発揮された。


勢い良く男子生徒と共に床に叩き落される少女。
然し、無敵な少女直ぐに立ち上がった。
「っっな、何すんねん蛍!!!!!」
「あんたの前歯に挟まってる今朝食べたふりかけのカスが嫌だったのよ」
「えっ!?何それ,びっみょう!!!!ごめん迷惑かけた!!!』
「…ふっ、いいのよ」
『単純に、キモかったからだけどね(心)』
「それよりっ蜜柑ちゃん、私ね、蜜柑ちゃんの為に元気になる薬作ったのっ」
そう言って少女の前出されたのは先程野之子ちゃんが作った薬。誰が見たって明らかに怪し気な薬だが、馬鹿な少女は其れを心から喜んで受け取った。少女は其れを笑顔で飲もうとした。
然し。

どんっ
「わっっ」
「あ、ごめんぶつか……」
ばちゃっ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
…………ごく



唖然。皆、口をぽかーんと開けて突っ立っていた。
当たり前だ。少女が薬を飲もうとした時、ぼーっとした後ろから来た別の男子生徒が誤まって少女とぶつかってしまい、そしてその勢いで零れ飛んだ液が男子生徒にかかってしまったのだ。そして、男子生徒は顔に向かってきた其れを、飲んでしまった。

予想外な展開。
少女が飲めば面白い事になるだろう、そう考えていた発明少女でさえ、この展開に呆然としていた。

然し、次の瞬間、もっと驚く展開が起きてしまうのだ。




「……佐倉………っ好きだ!!!」
がばっ
「…っな、ななななな!!!!??」











「…で、どうすれば良いのかしら」
「ご、ごめんなさいっっさっき本で調べたら紫の液体って"惚れ薬"だったみたいなのっっ」
「そんなに気にしないで。とにかく僕等で所沢君[男子生徒の名]をどうにかしなきゃ…」
「別にあたしはこのままでも良いんだけど。面白いし」
「…っ蛍ちゃんっっ;」
と、発明少女と、野之子ちゃんと、飛田。
少し離れた場所では、例の男子生徒がべったり少女に抱きついている風景が。
少女自身も疲れているのかぐったりしている。先程の男子生徒達は其れを羨ましそうに見詰めていた。
「そういえば、流架君あれで良いの…?蛍ちゃん……」
「ああ、あれ?いいのよあのままで」
「…でも……もっと煩くなったし、さっきなんてお経唱えてたよ…僕気になって…」
「あいつにはあれくらいしとかなきゃ駄目なのよ」
「…そ、そうだよね!あいつ授業中ウサギに話し掛けてやがんの!!!楽しいでちゅか〜??ってウサギは喋れねえってんだよ!!!!楽しいよ〜とか自分って言ってんじゃねえってんだよ!!!!!僕知ってんだぜ!!?あのウサギあいつがいないとこでストレスたまって自分の毛むしってんだぜ!!!!??ちゃんと分かってやれって話!!!僕だったら……っっウサギン……幸せにできる……」
「………委員長、あんた猫かぶってたのね。つか、結果的に"ウサギンくれ"って言いたいんでしょ」
「え?なにが?」
爆弾を発言をした飛田。
そしてもう一人爆弾発言をされた者がかまくらの中に一人。

『………今日は…………カミングアウトの日なのか………?』









「蛍ちゃん!所沢君治す方法分かったよ!」
数分後、慌てて発明少女の方に走ってきた野之子ちゃんが手に持つのは分厚い薬の本。野之子ちゃんが指で示した部分を発明少女はゆっくり読んでみた。其処には"何か衝撃的なものを見ない限りは治らない"とのこと。
其の刹那、発明少女は直ぐに何かを思いついた。そして、徐ろにポケットから発明品の携帯電話を取り出す。更にあるところに電話をし始めた。
「…なにしたの?蛍ちゃん」
「あるとこに電話しといたからもう大丈夫よ」
「え…?」
「もう直ぐ悪魔のように猛スピードで向かってくる筈だから安心して」
「?ほんとに?あーなんだか喉が渇いちゃった。一緒にファ●タ買いにいかない?」
「良いわよ」
「んじゃ行こ〜あ、ついでにポテトチ●プスも買ってこー」










(ほ、ほたるううぅ〜〜…野之子ちゃあ〜ん……)
勝手に解決させられてしまい、行ってしまった友の姿に、少女は泣いた。
すると、先程まで抱きついていたばかりだった男子生徒が少女の方に顔を向けてきた。
行き成り目の前に顔があるもんだから、少女は吃驚して後ろにたじろいでしまった。
「…君の……唇が欲しい……」
「…はっっ!?」
「ねっちゃり…どっぺり…絡んで絡んで……」
「気持ち悪いわっっ!!!!!!!;」
押し出そうとしたが、予想以上に男子生徒の力は強かった。
迫ってくる唇。少女は叫んだ。
「やっっ…!!な、なつめえええーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!;」

そう、彼の名を。








「……こりゃあ、どういうこった」







丸焦げ1名。
あとから男子生徒3名追加。


END



おまけ
流架『……誰か…出して………トイレ行きたい…』
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ごめんなさい。
それしか言えない。そして適当。内容どうでもいい。
ギャグでもない。ただのぼろくそ小説。
途中で飽きてゴールは適当。
とにかくギャグが書きたくて書いたんだけど
結局私にはギャグが書けないみたい。
蛍さんが電話したのは棗さんです、風邪ひいてんのにご苦労さまです。
みなさんの納得のいく終わり方じゃなくてごめんなさい