「無愛想にやさしさ」


「食べ物ソマツにすんなアホ!!」
給食に出たミカンをクラスの男子の一人がフォークでそれを潰していて、思わず頭にきた。怒鳴ってきた蜜柑に振り向いてはきたが、まだフォークを持つ手はミカンを潰している。
「ミカン嫌いなんだからどーでもいいだろ」
「だからって潰すことないやろ!?」
暫しの間、言い合いが続くと冷やかすようにもう一人、もう二人と男子生徒が話に絡んできた。そして、蜜柑をからかうようにミカンを潰した少年の見方につく。
「自分の名前が"ミカン"だから怒ってんのかぁ〜?」
「…っちが…!!」
「名前がミカンだからってこだわるのやめろよ佐倉ぁ〜!」
「こだわってなんかな…っ!!!」
「えーんっ、ミカンをいじめないで〜〜〜って??」
「………!!!」
ぎゃはははは
関係ないのに話に加わってきた取り巻き達のお陰で給食時間はいじめムード。蜜柑の怒鳴り声等、取り巻き達は聞き耳さえ持たず、自分勝手に話を進めている。
そして更には。

「おら!もっといじめてやろうかミカンちゃん!」
蜜柑の目の前でまたぐちゃぐちゃに潰れたミカンにフォークを突き刺し始めた。
そして、それを見せつけながらこの言葉。
「うわーぐちゃぐちゃ!佐倉みてえ!」
「誰もとったことのない幻の星なしを取った佐倉の頭の中で〜す!」
「…………っっ」
これには蜜柑も怒り奮闘。思わず拳を握り締めた。そして、これには好い加減迷惑に思った蛍もお仕置き機械を手に構える。

しかし。
まさにそんな二人が行動を起こそうとしていた瞬間。



ガタン
「…あー、腹減った」
急に響いた物音と、よく知る声で皆一斉に振り向いた。
そこにはやはりあの人物。
日向棗。
棗は澄ました顔をしてゆっくりと此方に近づいてくる。
それには取り巻き達は唖然と言葉を失っている。勿論蜜柑もだ。

そして。


ぱく

「「「あ」」」
棗は何も言わずに無残な姿になったミカンを片手で摘み上げるとそれを何事もなかったように口に放り込んだ。それには取り巻き達も吃驚。棗の思いもしなかった行動に蜜柑も口をあんぐり開いている。
「…な、棗さん…っなんで…!」
「給食足りねえんだよ。悪ぃか?」
「……い、いえ…っ」
それだけ言うと、棗は戸惑う流架を連れて教室を出ようとした。
そして、出る寸前に取り巻き達に向かって一言。


「今日の放課後、お前ら残れ」
「「「…えっ…は、はい!!」」」
そう言われたら、取り巻き達はそう返事するしかない。
そしてドアが閉まる。
ドアが閉まろうとした瞬間、一瞬棗と目が合った気がしたが。

教室中が一気にしーんと静まり返った。


「……あれ…は………庇うてくれたんかな……」
あんな無愛想なあいつでも
優しいところがあるんやな〜って…
そう思った。



「…っおい!!初等部生徒が丸焦げにされてるぞ!!」
取り巻き達がその後丸焦げになったのは言うまでもない。


END
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この作品について一言。
「適当です」
もう本当深く考えず適当に書いたので文章変です。
なんかエロでもないのに一つ一つの言葉が私にはエロくみえて仕方ない(ヤバイ)