※死ネタでかなり暗い話になっております。
棗が死ぬのはいやだ、ふざけるな、そんな方は回れ右。
苦情は受け付けません。



「黒猫は消えた」
〜"アリス"と笑顔でそう口にしていたあの頃の私〜


あの日、真ん丸お月が見えるあの場所で。
言われたあの言葉。

今でも覚えているんだ。
忘れる訳がないんだ。


『お前 5年後もその髪型でいくつもりかよ』


きらきらしてた。
月がじゃない。
湖がじゃない。

黒猫が光ってた。


『似合ってねーよ その髪 5年後のお前

                髪おろせよ』


頬が熱い。
自身は、恋に酔ったのだ。
黒猫に想いを寄せていたのだ。



『おろせよ』

『その方がいい』



そんな事言わないで。
もっと気持ちが溢れてしまうから。
もっと貴方を好きになってしまうから。



けど、
けど、


けど。



5年後の貴方に白い花束を。
白い大きな石の上に白い花束を。
この頃まで、貴方は生きられなかったね。

生きたかったでしょう。
もっと、生きたかったでしょう。


アリスが黒猫を殺してしまったんだ。
全て燃やしてしまったんだ。



「……なあ、あんた5年まで生きられひんかったん…?」


ーせっかく、髪おろしたんに…。


貴方に一番初めに見せたかった。
この石の前では意味はない?


ほろりほろりと流れてくる雫がうっとおしかった。


「…石の交換……できひんかったなあ…」


そう言いながら、自身が作った透明な石を、白い墓の上に置いた。
あっちの世界で、受け取ってくれただろうか。

交換は出来なくても。
貴方にさえ、届けば…何にも。



「……っ…うッ、な……っつ………ッッ」


いやだ。
いやだ。
居なくなっちゃいやだ。
消えちゃいやだよ。


黒猫が何をしたの?
好きで黒猫になったんじゃない。

どうして。
どうして。


アリスなんかくそくらいだ。
アリスなんか みんな みんな


消えてしまえ。




「………佐倉」


目の前に突然現れた黒猫の親友。
手には何か持ってる。



「……棗が死ぬ前に………佐倉に、って……」


石だ。
貴方の赤い色。
貴方の瞳の色。



…最後までどうして貴方は私を喜ばせるの?


「……っあほなつめ…ッッほん、ま阿呆じゃ……ッ」


この雫は何時止まるの?
止まれば、また元気に歩ける?

ねえ、貴方はこの高い空から見守ってくれるのかな?



黒猫が消えた。

黒猫は、きえた。


END
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すいません!!暗い!!!暗すぎる!!!
自分でも棗は死んでほしくないんですが書いちゃいました、すいません;
やばい、泣きそう。