| 棗お母さんっ 棗お母さんっ 棗お母さんはウチのたった一人のお母さんやで! ひ よ こ と 王 子 様 - - 中 「キェ―――――――――――ッッ!!!!」 続きは、ある動物フェロモン少年のムンクの叫び(?)から始まる。 バカン!そして、その少年の頭を天才少女が自慢の発明品で思い切り叩く。 フェロモン少年は気を失いそこへ倒れた。 「ふぅ…死んだわ。」 右手を額に当てて『手強い敵だったわ』と言わんばかりなポーズをとって、蛍はふぅと息をつく。 虚しくそこへ倒れこんだ流架のムンクの叫びはそこでいったん幕を閉じた。 そんな二人はさておき、委員長はやっかいな事になってしまった"あの二人"を真っ白な目で唖然と見詰めていた。相変わらずナル先生は楽しそうだ。あの二人……それは棗と蜜柑。蛍とナル先生の意気投合ぶりのせいで棗がまんまと親になるはめになったのだ。蜜柑は棗にべったりくっついて『お母さん』と何回も嬉しそうに言っていた。そんな蜜柑を他所に棗はとても不機嫌そうに蜜柑を無視していた。念の為、もう一度言うが……あくまで蜜柑は操られているのだ…。 「お母さんっ、つまんない!遊ばへん?」 「…うぜぇ。一人で遊べ。」 「ケチーっ!お母さんのケチーっ!暇人っ!」 「………………マジうぜぇ。」 操られた時くらい素直で良い子ならまだマシなものの、操られてもその捻くれたところや関西弁は治らない。増してや、のりうつった鳥はまだ子供……それは蜜柑の口うるさい部分をパワーアップしたようなもので…。そんな蜜柑を見て、棗は余計に腹が立つのだった。 口から出るのは溜息ばかり。そんな棗に委員長は同情するしかなかった。 すると…。蜜柑は棗の袖をぎゅっと掴むと身を寄せてきた。 そして、何を思うのか瞳を固く閉めてその唇を棗の顔へと必要以上に寄せてくる。棗もそんな蜜柑の行動を訳が解らないというな表情で唖然と見詰めていた。その光景を見ていた蛍達もぼーっとその光景を目にしていた。そして、ナル先生は当たり前のように楽しそうに誰よりもその光景をまじまじと見詰める。目はきらきらと輝いていた。『あの、棗くんの貴重なシーンが…』そんなことを思っているのであろうか。 先程まで目を瞑って唇を寄せていた蜜柑が目を勢い欲開けた。 そして何故か目をとんがらせ、ギロリと棗を痛く睨みつけてきた。当然、棗も訳が解らない。 「…ウチ、お腹空いてるんよっ!解らないんか!?」 「…………はっ?」 「お母さんっ、早くご飯食べさせてーや!ウチお腹空いたん!」 お腹が空いている……?だからってなんであの行動を…? 誰もがそう思った。お腹が空いているのに何故唇を寄せたりするのか…。 するとナル先生がひらめいたような表情をし、先生の質問に答えようとする生徒のように思い切り右手をあげて『はいはい!』とみんなに言った。そして、蛍がなりきった表情で『はい、ナル君。』と言う。ナル先生は座っていた椅子から腰をあげると意見を言い始めた。 「鳥ってお腹空いたときに唇寄せるのが癖なんじゃない?ルールだと…」 「はい、着席。」 ナル君の意見がふさわしくないと感じたのか、蛍先生は即座にナル君を着席させるよう言った。ナル先生はぶーぶーいじけた子供のように口をとんがらせるとしぶしぶ椅子に座った。そして委員長の『それはないんじゃないかな』の一言がとどめとしてナル先生の心に傷をつけた。 「……鳥って、生まれたばかりの頃はお母さんに口から食べ物を与えてもらうのよ。」 ―――――――――――――――――………。 蛍のすらっとした一言にみんな黙り込んだ。そして、『天才だよな、アハハ』とみんな同じことを思っていた。 「…ってことは、棗くんの口で自ら蜜柑ちゃんに食べ物を与えるってこと!?」 「そういうことになるわね。」 「わぁ〜!棗くん、うっれしぃ〜!」 「…………………。(死)流)」 「…………ざけんな…っ。」 「棗お母さんっ!早くぅ!」 「……んで、どうすんの?棗くん。」 「決まってんだろ。やるかよ、んなこと。」 嬉しそうに言ったナル先生の質問に棗がぴしゃりと言葉を返した。 鳥でもなければ、親でもない。人間の自分が何故そんなことを…棗はそう思っていた。 「恥ずかしいと思うけど…仮に棗くんは蜜柑ちゃんの母親なんだから…。」 「好きで親になった訳じゃねぇよ…っ。」 「……食べ物を与えるのは、はしであげればどうにかなるわ。けど、それ以外の世話は棗くん、あなたがしっかりやってちょうだいね。」 「……俺はやんねぇ。」 「…じゃあ、蜜柑はどうなるのよ。親じゃない私達にはどうにも出来ないのよ。」 「元に戻るかも解らねぇ奴を世話して何になんだよ。」 「―――戻るわよ。…………それはあなたしだいだけど…。」 「……俺…しだい…?」 「方法は言わないわ。……あなた自身で気づかなければ意味がないもの。」 「はっ…!?なんだよそれ…!」 「―じゃ、私は用があるから。」 蛍はそう言うと、保健室の戸をガラリと開けると流架を片手にひきづって教室へ戻っていった。 それを追うように委員長も『蛍ちゃーん』と慌てて叫びながらかけていく。 そして、ナル先生も片手を少し上げ、棗にウインクを散らすと鼻歌を歌いながら出て行った。 その後ろ姿を目で追いながら、棗は蜜柑と取り残された。 そして、廊下を歩きながら出てきた会話は…。 「……んっ…あれ!?なんで俺………っ」 「あ、気づいたみたいね。」 「大丈夫?流架くん」 そういいながら、蛍はまだ流架をひきづっている手を離してはいない。 そして、そのまま会話する。 「そういえば蛍ちゃん。方法って一体どんな?」 「…………日向くんが…蜜柑に…………… ―――――――――――――――――キスするのよ。」 「……えっ!!??」 「へあぁぁ!???(ばたっ!!」 「あ、また気絶したよ…!」 「……面倒な人ね…。」 「え……蛍ちゃん……きききキスするって…どういうこと……?」 「蜜柑が倒れた直後に…信くんのところへ行ったのよ。それで、方法を聞いてきたの。 なんで親子同士でキスなんだか解らないけど……まぁ、眠り姫のようなものね。 目を覚まさなくなった姫がいて…王子さまがキスすると、眠りから覚める…。 のりうつられた女がいて……選ばれた男がキスをする…。それが蜜柑と日向くんよ。」 「じゃあ、それで蜜柑ちゃんは…。」 「―――――いいえ、解らないわ。」 「…えっ!?」 「元に戻れるか解らないのよ。日向くんが蜜柑のことを想っていない限り…… キスをしたって元に戻らないわ。」 「そんな……。」 「私は、日向くんを試すわ。」 「試す…?」 「蜜柑のことを真剣に想っていれば、この方法を実行するに違いないわ。 ――――――……………まぁ、まだ解らないけど。」 続。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― はい、まだまだ続きます。続き遅くなって申し訳御座いません(汗) なんか蛍の喋り口調がよく解らなくなってきた!!(パニック) 意味わからない方が居たらごめんなさい(笑)意味不明な部分も多々あるかもしれません。 というか、意味がわかりません。なぜ親と子の話なのに眠り姫が出てくるんだ!!;; なんかもう色んな人がギャグキャラになってきてます。流架くんなんて体半分ギャグキャラです。 全然、出番ありませんね、ごめんなさい。でも、ナル先生ファンには美味しいのかも(笑) いっぱいでてますしね。なんか、今回は蛍が主役のような気がしますが…。 まぁ、続きをお楽しみに。 |