何時も悪戯されてしまう少女。
何時もハメられてしまう少女。

そして今日も……。




mischief



偶然、目についた二人の姿。


「心読み君とパーマやっ!」

元気良く声を発したツインの髪の少女が目にしたのは仲良さそうに手を繋ぐ心読み君とパーマの姿。前々から付き合っているという噂はあったが本当だったとは。その噂をつい昨日聞いた鈍い少女はその光景を見てにんまりと笑顔を見せた。そして、羨ましそうに目を輝かせる。

ツインの少女は楽しそうに二人の所へ走って行こうとしたが、急に一緒に居たクールな少女に首根っこを捕まれてしまい、戻されてしまった。

「ほ、ほたる?」
「お邪魔でしょう」

そっか、と蜜柑は目を大きくさせると呟くと、先程居た位置に戻ってこっそりとラブラブな二人の光景を見詰めた。すると、横の蛍がラブラブな二人を見詰めながらぽつりと呟く。


「お盛んね」

蛍の言ったその言葉は、小学五年生で、しかも人一倍阿呆な蜜柑には分からなかった。蜜柑は、ただ口をぽかんと開けながら横顔の蛍を見ていた。

気になる事は直ぐに聞くのが蜜柑の性格。


「なぁ、蛍。おさかんね、ってどーゆー意味なん?」


また、面倒臭い事は避けたいのが蛍の性格であって…。


「………馬鹿ね、って意味よ」(嘘を教えてはいけません!)


やはり、説明なんぞぐだぐだするのは面倒臭い、というのが蛍。本当の意味を教えずに、『馬鹿』という適当な意味で終わらせてしまった。そんな嘘にやはり蜜柑が気づく筈もなく…。

「わー!蛍色々知ってるんやね!天才やわ!!」
「ふふ…まぁね」


けど、蛍がこうして嘘を教えてしまった事によって、この物語は始まるのだ。







それは、翌日のB組での事…。

「なぁなぁ!」
「うわー何の用だよっ馬鹿佐倉!」


蜜柑が嬉しそうに話し掛けたのは、普段蜜柑を馬鹿扱いする取り巻き達。何時もなら馬鹿にされるのが嫌なので絶対に自分からは話し掛けない蜜柑なのだが、何故か今回はご機嫌そうに自分から話し掛けた。

そして、取り巻き達を前に蜜柑は大きな声で…


「おさかんね!!」

それは、昨日、蛍から教えてもらった言葉。蜜柑は、言い終わると、ふふんと自慢気な顔した。取り巻き達は訳も分からずに呆然としている。

「お…おかーさん……?」

頭の上にハテナを浮かべながら取り巻き達が口を揃えて言った言葉に蜜柑は思わず吹き出した。そして、自分が上の存在になるかのように偉そうに取り巻き達の前に寄り近づき、腕を組んで背伸びした。


「はぁ〜、ウチ頭良すぎて困ってまうわぁ…」

気分は天才。蜜柑は、普段馬鹿にされている取り巻き達に言葉で仕返ししようとしたのだ。蛍に教えて貰った嘘の『馬鹿ね』の意味を使って。

取り巻き達はそんな偉そうな蜜柑を見て何も言えず、ただ悔しそうな目で見詰めていた。

そんな取り巻き達を横目に蜜柑は天才ぶって自分の席へと戻っていった。


(うわ〜〜めっちゃええ気分〜!!)

そんな事を考えて。






次に目をつけた人物。それは、やはり自分の席の真隣の日向棗。馬鹿にされているのは勿論だが、何時も行き成りセクハラをしてきたり、精神的にも適わない相手だ。

だから、今日は『お盛んね』を使ってあっと言わせよう、そう蜜柑は決心しながらルンルン気分で席に座った。

けれど、まだ蜜柑は一番目をつけてはいけない人物に目をつけてしまった事に気づいてはいなかった。


「なぁ、棗」
「は?何だよ、水玉」

「おさかんね!!!」


これで良し!と蜜柑はにんまりと笑顔を見せた。そして、棗が戸惑った顔をする筈。それが蜜柑の計画。

だけど……
少年は逆に『へっ』とした馬鹿にした顔をしてきた。

「な、、なんやねんその顔!ウチが頭良いからって意地張ってんちゃうの!?」


棗の怪しい微笑みに少し何時もの焦りを感じてきた蜜柑。



すると、棗は怪しい笑みを続けたまま、顔を近づけてきた。行き成りという事と、焦りが混ざって蜜柑の身体は石みたいに固まっていた。

咄嗟に目を瞑って感じた生ぬるい感覚は耳にあった。棗が蜜柑の耳をいやらしく噛んだり舌を吸わせたりしている。棗の腕等もちゃっかり軽く蜜柑の腕や、腰などに回されていて、それは誰がどうに見ようと、いちゃいちゃすぎるカップルのようだった。

「…な、なつ…め………ッ」


顔を真っ赤にして『離して』と胸を叩けば、棗はあっさりと離れた。
そして、そのまま耳元で……


『お盛んね』

「こういう時に使うんだよ、ばーーーーか」


そう言って悪戯っぽく舌を見せた少年はひらりと蜜柑の横を通り過ぎて、教室を出て行った。

残されたのは、それを唖然と見ていた生徒達と、何故か面白そうに笑っている蛍の姿。
蜜柑は放心状態だった。



見せられた光景が真実以上に過激だったもので……

「…お前…そういう意味で言ってたのかよ………」
「…………変態だよ、な……」

と、取り巻き達。

「…みかん、ちゃん……進んでるね……」

と、アンナちゃんや、野之子ちゃん。

「ち、ちゃう!!そ、そうやなくて!あの…その…っっ!
あ!!ルカぴょんなら分かってくれるやんな!!?;」

「…えっ?あ、うん………」
「えっ!?何で目そらすん!?信じて!!!;」

「…ふふ、馬鹿ね」
「元はと言えば蛍が悪いんやんか!ひ、ひどすぎるっっ!!(泣」
「人を悪人みたいに言わないでちょうだい。あんたが調子に乗って言ったのがいけないんでしょう?」
「ううう!!蛍の阿呆ーーーーーー!!!!」


今日も蜜柑はハメられた。
今日は、豪華に棗と蛍に……。


おわり(謎!!!
※今回は何時もと少し違う雰囲気で書いてみたり…(っていうか面倒臭かったんで(ぉ


--------------------------------------------------------------------------------

すいません!!すいません!この作品自分でも訳が分かりません!!
自分的には蛍と棗が蜜柑をハメるシリーズが書きたかったんですけど分かりづらく…。
何でこんな風になっちゃったんでしょう…。

すいません、何だか本当の『お盛んね』って意味と大分離れちゃってますが…(過激さが……
なんか人がいちゃいちゃデートが盛んだったりするときに『お盛んね』って使うものなんですよね?
あれ!?何か全然話と合ってなくないか!?間違ってたらすいません!!

今回は、簡単な文で書きました。

個人的に蛍は棗とライバル的存在になってほしいんですが…。
なかなかそういう話がかけない……。
何故か蛍が面白がっている…。