さくらんぼ
さくらんぼ

二人はずっとさくらんぼ




さくらんぼ



賑やかな給食の時間。学校なら幾らでも食べられる給食のおかず。
そんな給食をツインテールの少女は何時も之までにないくらいに美味しそうに食べる。
それは、給食を作っている側にとってはとっても嬉しい事である。


デザートはさくらんぼ。
真っ赤な美味しそうなさくらんぼが二つくっついている。


そんなさくらんぼをツインの少女は、人差し指と親指で軽くつまむと、まじまじで見詰めた。


「さくらんぼってどうしてくっついてるんやろね?」


隣には蛍。本当ならば、蜜柑の隣は棗なのだが、給食の時間はこうやって無理矢理にでも棗をどかして自分がそこへ座るのだ。

蛍は、蜜柑の手につままれたさくらんぼを横目でちら見すると、直ぐまた給食を食べ始め、面倒臭そうな声で『さあね』とそれだけ呟いた。



そんな蛍に文句一つ言わず、何故か蜜柑はにんまりと笑顔を見せた。
何故か笑い始めた蜜柑に心の中で『気持ち悪いわね』と思いながら、蛍は給食のシチューを食べ続けた。


「ウチ、さくらんぼ食べんのやめとこ」


そう言って、蜜柑はつまんでいたさくらんぼをそっとお皿に戻した。
蛍は、そんな蜜柑の行動が理解できず、険しい顔をしていた。


「何でよ?何で食べないの?」



そう言うと、蜜柑は蛍の方を向くと軽く微笑んだ。


「…だって、離れてほしくないねん」

「え?」

「このさくらんぼがくっついてんのは離れたくないからやろ?
さくらんぼやってウチと蛍の友情みたいなもんがあるんと思うねん」



―ウチと蛍みたいになもんがあるんと思うねん

その言葉に自然と笑いが込み上げてきた。
馬鹿みたいで。
あんたらしいその言葉。
けど、それがあんたの好きなところでもあるから。



「…そうね。私も食べるのやめとくわ」


私だって、離れたくないから。


顔を桃色に染めて嬉しそうに笑う少女。
何で、そんなに嬉しそうな顔をしてくれるのか。
何で、そんなに感情を出す事が出来るのか。

正反対で興味深い。
正反対で飽きない。

正反対だから、大好き。




「ウチらもこのさくらんぼみたいにずぅっと一緒に居ようねっ」


*..`;

「………そうね」


さくらんぼ
さくらんぼ

二人はずっとさくらんぼ


ずっとずっと永遠に
何があってもさくらんぼ


END....

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初めての蛍+蜜柑。
この頃、短文ばっかりです。
短文の方が書きやすいんですよね、やっぱり。
っていうか、いつも長すぎたんだよ。