「SとMの関係」
お互い気づいていないが、二人は両思いだ。
「…っぎゃ!!」
どたん、と大きな音をたてて、棗の目の前で倒れ込む蜜柑。
棗が歩いてくる蜜柑を足で引っ掛けたのだ。
「…ッいったあー!!何すんねん棗!!」
「とろとろ歩いてんのがいけねーんだろ、ボケ」
何時もの喧嘩は此処から始まる。
棗が蜜柑にちょっかいをだして(いじめて)蜜柑が怒って、棗に掴みかかって。
しかし、喧嘩した後の二人の機嫌は何時も直ぐにけろりと戻っていた。
戻っているだけじゃない。
棗と蜜柑の口元は共に緩んでいるのだ。
「棗(蜜柑)、何笑ってるの?」
お互いの親友がそれぞれ聞くと、共に二人は別の場所で『何でもない』と答える。
それは他人から見ると可笑しくて堪らない光景だった。
((ウチ(俺)も、つくづくM(S)や(だ)なあ……))
お互い、そのSとMの関係を好んでいるらしい。
END
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ただSとMを強調させたかっただけ。