僕らとハルヒはつい最近付き合い始めた。双子という名の僕ら二人と、女一人が付き合うなんて、そんな不恰好な付き合いはやめろと色んな人に言われたが、僕らとハルヒはそんなの全く気にしなかった。だってそれはただの常識。僕らはそれを守らなかっただけのこと。例え神様が怒ったとしても、僕らはその神さえをも裏切るつもりだ。
だけど、やっぱりそう上手くはいかないって、ある日僕らは思い知らされた。
「…ハルヒとエッチするとき、どっちが先に挿れる?」
近々ハルヒとしたいね、という話をしてはいたが、よくよく考えればそれって複雑なことだ。僕らだって、勿論ハルヒだって、性行為をするのは初めてだ。だから僕らとハルヒが一つになるとき、きっとそれは数少ない一大イベントになる。だけど、一つになるって、どうやって三人一緒に一つになるんだ?僕らは二人で、ハルヒは一人。キスは二人で半分ずつで出来たけど、こればっかりは半分ずつなんて無理だ。さて、どうしようか。
「…光なら先でも良いよ」
「バカ!やだよそんなの!僕らは何時も一緒なんだから!」
受けは微笑みながら無理に譲ろうとするが、攻めはそれを否定する。当たり前だ。二人のハルヒ…そう決めたのだから、最初から最後まで僕らは同じ位置に立っていなくてはならない。スタート地点が一緒ならば、ゴールだって一緒だ。
「「……どうしようか…」」
僕らを導いたのは二つの暖かい手。一つの手を攻めが取って、もう片方の手を受けが取った。だけどその奥の、彼女の本当の中に入っていけるのはただ一人。そこに入れば見たこともない未知の世界が広がっている。だけどそれには何か一つ、二つのどちらかを犠牲にしなければならない。…それとも、このまま僕ら二人で彼女の手を自ら離すか?
せっかく手に入れたのに?せっかく世界が開けたのに?彼女が二人だったら良かったのだろうか。それとも僕らが一人だったら良かったの?
「…光馨!こんなところにいた!何してんの、早く帰ろうよ」
僕らが感じてしまった弱音を打ち消すように突然現れたハルヒの声で、僕らは我に返った。それから顔を見合わせて僕らは笑う。なんて馬鹿なことを考えていたんだろうって。
「「やっぱハルヒがいればそれでいいや!」」
「…えっ何の話?」
「「教えなあーーい!」」
そんなこと、まだ考えなくて良いんだ。ただ今は、只管にハルヒを好きでいたら良いんだ。だって僕らの間に一人の女性が入ってきたこと、僕らが僕ら以外の人間と笑っていられること、それは本当に凄いことで、嬉しいことなのだから。
彼女の両方の手にゆっくりとそれぞれ手を伸ばす。僕らはそれを同時にぎゅっと握り、また顔を見合わせ笑うと、再び歩き始めた。
僕ら二人と、あと
もう一人
(今はまだ、このまま)
*
勝手な私の妄想ですスミマセン;ハルヒとエッチするとき「どっちが先に挿れる?」「どうしよう?」と悩む双子がいたら可愛いなあ〜と思ったのでv