(光くんと馨くん)


デザートの高級フルーツポンチを一口食べ、光がスプーンを握りながら”美味い”と叫んだ。それを隣で黙って眺め、僕の方も後から一口食べた。そして頬張りながら光に向かって言う。
「僕よりフルーツポンチが好きなの?」
軽く笑みを浮かべ、からかうようにそう問うと、光が迷いもなしに僕にキスをしてきた。ゆっくりと舌を入れ、優しく絡める。フルーツポンチの甘さを徐徐に消していくように深く、そして長く。そっと唇を放すと、光は僕を見詰めながらこう答えた。
「訳ないじゃん。馨より好きなものなんてない。馨が一番好きだよ」
カランとスプーンをテーブルの上に落とし、またキスを再開する。さらに強く抱き締め合い、お互いを愛しむように。
光はただ僕のことを愛しい故にキスをした。僕も同じ、光のことを愛しい故にキスを受け入れる。しかし考えていることは少し違った。背中に回した手に力を加え、僕はぎゅっと光のシャツを握り締めた。光の”馨が一番好きだよ”の言葉を何回も頭の中で繰り返しながら。
「…そうだったら良いのにな、ずっと」
ずっとそうだったら良いのに。止まることなく、僕も光もお互いが好きで、ずっと愛し合っていけたら良いのに。僕等はこれからどんな風に変わっていくんだろう?
考えれば考える程胃がキリキリと鳴る。身震いがし、僕はこれ以上考えることをやめにした。




愛しい時間よ

このままで


(僕ら以外はイラナイ)




うおー!今度こそ甘い双子にしようと思ったのにどうしても切ない双子になってしまう。
今度はちゃんと甘くてラブラブなのが書けるように頑張ろう。
っていうかフルーツポンチの高級ってどんなだろう…。