さっぱりし過ぎている彼女に対して時々不安を感じてしまうことはよくある。本当は僕のことをどう思っているんだろう、と気になってしまう。それ程僕は彼女に酔っていた。
今日一日の疲れを押し込むようにぐったりとソファに座る彼女の膝の上に攀じ登り、僕は正面から彼女に力一杯抱きついた。彼女は無反応と無言をただ返している。
「ハルちゃん。僕のこと好きぃ?」
「何ですか?いきなり…」
彼女が答えをくれないのは分かっている。彼女は、愛だの恋だの口にする性ではない。それでも只管に”好き?”と問うてしまうのは、僕の不安を彼女に知ってほしいと思うのと、”もしかしたら”という微かな希望を持っているからであろう。
何時までもうずうずとそこにある不安はどこに置き換えることも出来なくて、僕はそれを紛らわすように彼女の半開きの唇にキスをする。それで満たし、幾らか楽を感じたくて。
「…っん」
彼女の首に回した両腕に力を入れて、長いキスをする。時に離して息が保てるように空気を入れ込み、舌を絡めた。彼女は抵抗しない、そのまま目蓋を閉じてされるがままになっている。暫くしてそっと唇を離し、僕は再度彼女に問うた。
「僕のこと好き?」
諦めが悪いのだ。心のどこかでやはり答えを待っている。欲しいと言っている。彼女が話を反らすことなど分かっているのに。彼女は乱れた前髪を細い指先で直すと、ぽつりと言った。
「…好きじゃなかったらしませんよ、こんなこと」
言いながら、彼女は髪に触れていた指先で自分自身の唇をゆっくりとなぞった。ずっと欲しかった言葉と彼女の照れているような表情が交差して、僕を嬉しくさせる。潤んで今にも零れ落ちてしまいそうな涙を隠す為に、僕はまた彼女にキスをした。触れるだけの、優しいキスを。
「ハルちゃんって、意地っ張りさん?ううん意地悪さんなのかな?」
「不器用なんですよ。」
不器用な気持ちが
知りたくて
(その一言にとてつもない愛を感じて)
*
ハニハルは可愛いので書くの好きですvv
ハルヒに「好きじゃなかったらしませんよ、こんなこと」言ってもらいたかっただけの小説と言っても良いです(ぉ)ってかハニハル書きたくてネタ考えてたらハルヒのこのセリフが浮かんできただけなんだ!うん。