顔をあげたら急に肩を掴まれて、それに気を取られた瞬間に、一気に熱い口付けが降ってきた。自身はこういうことに関してはとても疎いから、何故彼がこんな事をするのかなんて全く分からなかった。ただ息苦しくて、早くこの息苦しさから解放されたいと、終わるのを待っていた。
「…何故、俺はお前にキスをした」
そっと唇を離した彼から出てきた第一声は、思いがけぬものだった。息苦しさから生じた咳も思わずその言葉で止まってしまった。彼は自身を見下ろし、冷静な表情をしている。
「自分に聞かれても困りますよ…鏡夜先輩が勝手にしてきたんじゃないですか」
「いや。俺が何のメリットもないお前に、何の手柄もなしにそんなことをする筈ないだろう」
何かお前に理由がある筈だ、と彼は淡々と続ける。せめて自身だけは頬を赤くしたり、初々しい反応をした方が良いのだろうかと思いながらも、自身も淡々と”知りません”と答えた。
「納得いかないな。何でもいい、お前の意見を聞かせろ」
「だから知りませんって」
彼は一つ息を吐くと、誰もいない部室のソファに深く腰掛け、テーブルに置かれたコーヒーを優雅に飲み始めた。表情や仕草は何時もと変わらず落ち着いている。それでもしつこくまた”何故だ”と問うてくるのは何なのだろうか。彼の行動、秘めた感情は自分にも、そして彼自身にも分からない。だけど、これだけはお互い分かる。
この知らなかった世界に、彼はとても戸惑っている。
知らなかった
世界に、
(教科書には載っていないこと)
*
ハルヒはとくに戸惑ってません(え!?)
鏡夜も鈍いと思うがハルヒはもっと鈍い(この小説では)
鏡夜がハルヒへの想いを無意識に感じてしまってキスを…。
でも自分では何が起きたのか何故こんなことをしたのかわからない。
そこまで彼は鋭くありません(うちの鏡夜は恋愛に関しては疎いです)ってか初鏡ハル!ほんとはネタ帳にいくつか鏡ハルは書いてあったんだけどネタとは全く違う、今さっき無理矢理考えたネタを制作。とりあえず鏡ハル書かなくちゃと思い手軽のを…。
ネタ帳に書いてあるやつは色々と面倒なものばかりだから。
なんか「fascinate」(鏡環)の鏡ハル版っぽいな…まあ内容は少し違うけど。