彼女は本当に可愛い。ぱっちりとした黒目の多い瞳に、さらさらのこげ茶の髪。小柄な身体に小さな身長。男のツボを狙っているとしか思えないそれに、僕等は勿論、きっと部員全員魅了されている。可愛い。可愛い。何度だって言える。だってそれ程可愛いのだ。
”可愛い”もあるが、僕等は彼女の性格も好きだ。気取っている訳ではなく、ぶりっこをしている訳でもなく、僕等を同じ目線で見てくれる。しっかりしているように見えて実は天然だったりだとか、あっさりしているところだとか、僕等を本気で怒ってくれるところだとか、全てが好きで、全てが愛しい。
「「ハールヒ!」」
前から見ても後ろから見ても可愛くて仕方のない彼女の身体を、僕等は何時もぎゅうっと抱き締める。抱き締めると一層分かる。彼女の小柄さや、彼女の身体の柔らかさや、細さが。強く抱き締めれば折れてしまいそうな身体は、ふにふにととても柔らかい。ああこれは胸か。
彼女はもう慣れたのかうんざりとしたような表情をしながらじっとしている。そんな表情も可愛くて可愛くて、僕等は先程よりぎゅうっと抱き締める力を強めた。
「…う。ちょっと苦しいってば光馨」
「「だってー、ハルヒ可愛いんだもーん」」
そう言って僕等は彼女の両頬にそれぞれ頬ずりした。肌だってこんなにつるつるしていて柔らかくて色白で。僕等は眩暈しそうになる。自分達だって劣らない美貌を持っているのに。そんな僕等が酔ってしまう程、彼女は愛らしかった。
好い加減限界がきたのか、彼女は両腕を左右にばっと伸ばすと僕等から逃れた。
「何で離れるのさー」
「…何でって鬱陶しいし、暑いし」
「今冬じゃん。逆に暖かいでしょ?」
「だから、鬱陶しいんだって…」
先行くからね、そう付け足すと、彼女は図書室へと一人で歩き出した。ああそうか、次は国語で図書室へ移動なんだっけ。彼女の可愛さに夢中になり、うっかりと忘れていたことを思い出すと、僕等は顔を見合わせた。
彼女の遠い後姿をぼんやりと眺めながら僕等も図書室に向かおうと足を進めた。すると急に受けの方がフッと笑いを溢した。その笑いに、攻めの方が”どうした馨?”と問う。
「…いや何かさ。僕最近、抱きつくだけじゃ足りなくなってきたかも」
「あ、僕も。最近ヤバくて」
彼女が可愛すぎるのだ。我慢できず、毎日抱きついて欲を満たしているのだが、最近ではそれだけでは足りなくなってきた。これは彼女への思いが大きくなっているという証拠なのだろうか。いやそれとも彼女の可愛さが倍増し、足りなくさせているのだろうか?
「どうする光?今度キスにでもしてみる?」
「ああ、良いんじゃない」
「でもそれでも足りなくなってきちゃったらどうする?」
「やっぱその先も…じゃないの?」
「それはさすがにヤバイでしょ」
彼女に求めるものがだんだんと深いものになり、それは性的なものになってくる。全てが欲しくなってしまう。最初から最後まで。彼女自身を。僕等は前を歩く小柄な後姿を見、頭がくらくらとしてくるのを感じた。全く酔い過ぎている、彼女に。
気持ちの切り替えをするように僕等はふうと揃って息を吐いた。そして『何言ってるんだろうね』呟き、お互い笑い合うと、彼女の後姿に向かってダッシュする。そして同時に、僕等は彼女の存在の大きさを改めて感じていた。
大きくなってゆく
この存在
(ああ、どんどん欲しくなってゆく)
*
とにかくとにかく!ハルヒに抱きついてる二人が大好きで萌えすぎるので小説にしてみました!なんかもうハルヒに抱きつく双子の話が書きたかっただけなので何が言いたいとか結末がなんだとかもうどうでも良い!私は双子ハルが好きだ!