(棗くんと蜜柑ちゃん)


後ろから聞こえる足音に、少年は足を止めた。
うんざりしたように後ろを振り向くと、やはりそこには少女がいた。
「しつけぇよ」
そうぼそりとどすの利いた声を落とす、少女は拗ねたように口を尖らせた。学校が終わり、校舎を出てから、何故だか少女はずっと少年の後を着いてきている。しつこい、と先程からもう何十回も言っているのに、その度に少女は、
「暇なんやもん」
と言っては誤魔化した。女子寮への分かれ道はもう過ぎたというのに。こいつは何がしたいんだ。
だけどそんな少女を無理矢理にでも帰そうとしないのは、きっと少年が今の状態を悪くはないと思っているからだろう。
「どこまで着いてくるんだよ」
「宇宙の果てまで〜っなんちゃって!」
「冗談は顔だけにしろよな」
「っっ!なんやとお!?」
そう皮肉な言葉を返すが、何故だか少女の"宇宙の果て"という言葉が気になってしまった。宇宙の果てとはどのようなところなのだろうか。何もなくて、何にも見えない無の世界なのだろうか。それともちゃんと色があって、ちゃんと形があるところなのだろうか。柄にもない小さな空想が膨らむ。そんな時、少女が言った。
「宇宙の果てって、ウチは大好きな人と一緒におれるところなんやと思う」
それは子供ながらの発想であった。自分の意見を言うその言葉は、まるで自分の心の声を聞いていたかのようで。少年は思わず少女の方に勢い良く振り向いてしまう。少女は何時ものようなふんわりとした笑みを浮かべている。
「って。ただの想像やけど」
「………」
そう付け足して舌を出して笑う少女の姿から、少年は目が離せなかった。

そのままアーケードを過ぎ、目的地だった寮に着く。しかし何を思うのか、少年はそのまま寮を通り過ぎ、歩き続けた。少女が、何故?と不思議そうに問うてくる。少年はその言葉を無視し、一度立ち止まって夕焼けの空を仰いだ。ポケットに収まっていた手は、無意識に少女の小さな手のひらへと向かう。
『大好きな人と一緒におれるところなんやと思う』
そうかここが宇宙の果てなのか、少年は思っていた。




いっそ宇宙の

果てまで


(実はココにあったりする)




宇宙の果てが大好きな人と一緒にいれる世界なら、
今ここが自分にとって宇宙の果てなのか、と。
ってそんなことありえないんだが。
ネタが思いつかなくて思いつかなくて…っっ;;
無理矢理書いたものなんで意味不明だったらごめんなさい。
ってか宇宙の果てよりもっと良い言葉があった気がする…。