「07:無防備すぎる」

部屋に遊びにきていた彼女は、青年がキッチンでコーヒーを注いでいる間に、ベッドで寝てしまった。最近数学の補習ばかりだったし疲れているのだろう。そう思い、青年は持ってきたコーヒーをとりあえずテーブルの上に置き、何となく彼女の安らかな寝顔をぼんやり眺めていた。
彼女は学校帰りにそのまま部屋に寄ったから制服のままで、上はワイシャツのみという格好である。短いスカートからはすらっとした白い足が掛け布団を巻き込んで剥き出しになっている。そして愛らしい表情、小さな枕を抱き枕にしている愛らしいポーズときた。
疲れているのは良い。しかし、これは無防備すぎではないだろうか?
「たく。この馬鹿は」
考えるよりも行動の彼は、既に眠っている彼女の上に圧し掛かっていた。ぎしっという音に、ぐっすり夢の中に入っている彼女が気づく筈もない。
青年はそのまま彼女が覚醒するまで、彼女の身体のあらゆるところにキスを落とし、微かな膨らみをふにふにと囲んだ。すると身体を進める前に、彼女は覚醒した。
「なっ棗!!あんた何してるんや…っっ!」
「うっせー。黙れ」
その言葉と同時に、彼女をお構いなしに青年はゆっくりと身体を進めた。その途端跳ね上がる彼女の身体。出てくる声も甘味に変わる。
「…あ…っっ!」
視界には薄く笑みを浮かべている青年の顔と、激しく上下する天上。刹那、大きな快楽が訪れたと共に、彼女の視界はそこでプツリと切れた。


END
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微エロすいません。
最後の視界がプツリと切れたってのは気を失ったって意味です。